血液濃縮率
別名:plasma body weight index
略号:PWI
除水量がドライウェイトに対してどの位の割合になっているか、つまり体重変化率と血液濃縮の割合を比較して判定する方法で、透析前後の蛋白質(TP)の濃度変化と透析前後の体重変化率で求めます。ドライウェイトが適切かどうか判断するための指標です。他の指標と総合的に判断する必要がありますが、通常マイナスの値であった場合はドライウェイトを下げること、高値の場合はドライウェイトを上げることを検討します。
適正なドライウェイトとは、一般的に「浮腫がなく血圧が正常、心胸郭比(CTR)50%以下で、それ以下の体液量では透析中に血圧を維持できない限界の体重」とされていますが、その設定方法に明確なものはなく非常に曖昧です。また、透析生活を通じて一定ではなく必ず変動するものです。
ドライウェイトを算出する一定の公式はなく、患者さんの体調、血圧などの臨床所見、心胸比(CTR)などの補助的な検査を参考に推定予測します。その一つとして血液濃縮率(PWI)が有用であることがわかっています。