腎臓移植
別名:腎移植、腎移植〔術〕
略号:
腎臓移植はCKDを根本的に治療する唯一の手段です。腎臓移植は、提供者の違いにより生体腎移植と献腎移植の2種類があります。
生体腎移植のドナーは日本移植学会の倫理指針により親族に限定されています。親族とは6親等以内の血族と3親等以内の姻族です。どんな場合においてもドナーの自発的意志が必要、かつ金銭の授受などがないことが大前提です。
献腎移植は脳死または心停止のドナーからの移植です。日本臓器移植ネットワークの斡旋によりドナーご本人またはドナーのご親族の善意により腎臓が無償提供されます。移植用の臓器が「ギフト・オブ・ライフ(生命の贈りもの)」と言われることがその本質をよく表しています。
腎代替療法としての腎臓移植はCKDの根治治療、透析療法は対症療法です。腎臓移植が成功すると透析から解放されます。水分や食事の制限、時間の制約から基本的には解放され、合併症も消失していくため、健康な人とほぼ同じ生活が可能になります。