循環動態
別名:血行動態、血行力学
略号:
血管、心臓など循環系を流れる血液の状態のことです。循環は心臓・血管・循環血液量の3つの要素によって構成されています。 循環機能はこの3要素を統合して全身の臓器に血液を循環させる機能のことで、3要素のうち一つでも機能が破綻すれば、循環機能全体が不全をきたします。心臓は血液を拍出するポンプとして機能し、心臓の内圧、拍動、仕事量、拍出量、心筋の弾性が循環全体に影響します。血管は血管弾性、血管抵抗、血管容量を調整することで血流配分と心臓への還流調節を行います。循環血液量は循環系のシステム内に血液を充填させ、有効なシステム内圧の維持を行っています。血流速度や血液の粘性などの変動があります。血行動態は、血圧・血流速度・方向・脈拍数など血流と血管壁の力学的相互作用に関するものを言い、循環動態は血行動態を含むこれらの心機能・運動能、自律神経系による調節機構を示します。
動脈や静脈、心臓内の圧や流量を計測・監視することを血行動態モニタリングといいます。心筋梗塞、出血、動脈硬化などさまざまな原因による血液の循環動態の悪化で腎臓の血流量が低下し、糸球体濾過率が低下する腎前性急性腎不全という病態があります。