副腎皮質ステロイド薬
別名:
略号:
副腎皮質ステロイドは副腎皮質で産生されるステロイドホルモンで、糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド・C19ステロイドがあり、ストレスや炎症、免疫が暴走したときなどに抵抗するために分泌されます。鉱質コルチコイドは腎臓の遠位尿細管に作用しナトリウムの再吸収、カリウム排泄を促進します。副腎皮質ステロイドと同じ作用を待つ副腎皮質ステロイド薬も、炎症を鎮め免疫を抑制します。効果は強いですが、炎症の原因を除去せず炎症反応のしくみを一時的に停止させるだけの対症療法です。皮膚粘膜疾患、気管支喘息、膠原病、悪性腫瘍、関節リウマチ、自己免疫疾患、血液疾患、ショックなどに適応します。深刻な副作用も出るので、使い慣れた医師の詳しい説明や指導を受ける必要があります。副作用は、感染症、消化器系潰瘍、副腎不全、耐糖能異常(血糖処理能力が低くなり糖尿病を発症する)、精神症状、浮腫、ムーンフェイス、筋力低下、高血圧、血栓、動脈硬化、小児成長抑制、白内障・緑内障、肥満、ニキビ、多毛、脱毛、骨粗鬆症、月経異常などがあります。慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群にはプレドニン・リンデロンなどの副腎皮質ステロイド薬がよく使われます。