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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報【第4回】減塩や食事制限を料理で楽しむ

2015.2.2

文:アスペクト比P

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今回のテーマは「料理」です。いきなりですがクッキングはお好きですか? 私は自炊系透析男子を自称しておりまして、かつては自分のブログに自炊した料理を掲載していました(男子という年齢かは棚にあげておきましょう)。

40年近く前、私が産まれた頃は「男子厨房に入らず」なんて言葉もありましたが、今では高齢男性向けの料理教室も盛況ですし、若い男性でも普通に料理する時代になりました。私は食べることも作ることも好きなのですが、独身生活のトータルがついに人生の半分を超えてしまった中で、日々の食事を自炊するのはなかなか大変だというのが実感です。

私も最初の頃は神経質に減塩レシピを参照しながら、調味料や材料も測って料理していました。ですが元々の性格が面倒くさがり屋なもので、少しでも手抜きをしながら料理できないだろうかと調べてみました。

現在、さまざまな会社から低蛋白加工されたお米や乾麺のうどん、パスタ、ラーメンなどが市販されています。調味料でも減塩醤油や、減塩や低蛋白に調整された出汁割しょうゆ、減塩ドレッシングなど、他にもデミグラスソースなども減塩仕様のものが発売されています。私は朝ご飯には炊きたてのご飯がいいのですが、「朝はパン派」の方には低蛋白の冷凍食パンやホームベーカリーでパンが焼ける低蛋白小麦粉セットや米粉もあります。このような市販の製品をうまく利用し、手を抜ける部分は手を抜くのが食事制限を長続きさせるコツだと思います。

いわゆる減塩メニューや蛋白制限食でも最近の市販レシピ本はホテルのシェフと管理栄養士が共同で制作したものがあったり、コンビニで手に入るものを利用して簡単に作れる減塩、低蛋白メニューを紹介した本が本屋さんや通販サイトで手に入る時代になりました。

さて、お家で食べるだけが食事ではありませんよね? 時々家族やお友達と外食に行くことは気分転換になりますし、私も外食は大好きです。昨今の健康ブームを反映してか、各外食産業も健康を重視したメニューや減塩メニューが徐々に増えてきました。大手のハンバーガーチェーンでも、簡単に塩分や成分がスマートフォンなどで検索できるよう包み紙にQRコード(縦、横、二次元で描かれたバーコードのことで、コードに携帯電話のカメラをかざすと設定されたWebページが表示される)を印刷しています。

地方では町おこしのきっかけとして減塩メニューの開発を活用する動きもあるのです。広島県呉市では、日本高血圧学会との共催で2012年に行われた減塩サミットをきっかけに、市内の飲食店がさまざまな減塩メニューを開発しました。こうしたメニューが増えると旅行先での食事もあまり制限考えずに楽しめるので、広がって欲しい流れです。

慢性腎臓病(CKD)の患者さんや私のような透析患者にとって、食事はただ食べることではなく「治療」の一環でもあります。QOLを高めるためにも食事を楽しむということはとても大切なことだと思います。

いや、それもありますが、やっぱり美味しい物を食べるとちょっとだけ気持ちがほっこりしませんか?

ほっこり

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アスペクト比P

アスペクト比P
中国地方に住むオタク系透析患者。 20歳の時にIgA腎症と診断され、忙しさにかまけて6年間ほぼ治療をしないまま放置してしまい、27歳の時に透析導入。今年で透析導入16年目、透析病院での仕事と透析に趣味に透析患者会のお手伝いと走り回っています。

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