じんラボを応援する!

[ 新規会員登録(無料)] または [ ログイン ]

腎臓病(慢性腎臓病:CKD)・透析と正しく向き合い、知って、共感して、支え合って、自立する。
基礎知識やQ&Aコミュニティ、透析管理ツールやサポート情報など、元気に生活するためのすべてがここに。

生き活きナビ(サポート情報)

話を聴いてもらうこと、話を聴くこと

2014.5.8

文:カオリ

230

緑の文字の用語をクリックすると用語解説ページに移動するよ。

じんラボ をフォローして最新情報をチェック!

最近よく耳にするようになった「ピアサポート」という言葉をご存知でしょうか。
共通の体験を持つ者同士が、共感して寄り添い、ともに考えることで仲間を支えていく活動を「ピア(peer=仲間)サポート」といいます。
私たちは、同じ施設や患者会など患者同士で話をしている中で、知らず知らずのうちに「ピアサポート」をしているのです。

イメージ

「ピアサポート」と「傾聴(けいちょう)」について、心理カウンセラーでOruka's room外部サイトへ代表の大迫薫さんにお話をうかがいました。

まずは大迫薫さんについてご紹介します。


「カウンセラーになった経緯」 大迫薫

私は30代前半で透析導入となり、週3回4時間をベッドで過ごす ようになったため、本を読むようになりました。
そんなある日読んだ一冊の本がきっかけで、心理カウンセラーを 目指すようになりました。
始めてやりたい事が見つかった私は、心理学を学ぶため大学へ行こうと決意しました。

大迫薫

しかしこの時、高校を卒業していない事を思い出しました(汗)。
これは病気とは関係ありません。中学時代不良だった私の見た目から先生たちに目をつけられる事になり、とても居心地が悪かったうえ、家でも誰も私の話を聴いてくれず、精神的に追い詰められて高校へは行かなくなり、自殺未遂をしたのです。
この時もし私の話を否定せず受容的に聴いてくれる人がいたら、あんなに追い詰められる事にはならなかったと思います。
その事を思い出し、カウンセラーになるという夢を強固にしたため、もう一度通信制高校へ行きなおし、41歳から大学に入りました。大学在学中に、父を肺癌で亡くし、卒業間近にはドナーが現れ献腎移植を受け、一度は透析離脱したのですがわすが一年半でだめになってしまいました。
さらにその年の終わりには、母が他界しました。
その時の落胆は、導入時のショックよりきつかったと記憶しています。夢を諦めなければならないのかと号泣しました。
そんな時に、忙しいはずの移植コーディネーターが慰めも励ましもせず、ただただより添ってくれました。そして私はそのありがたみを痛切に感じました。
実際に寄り添うことの大切さを体験し、必ずカウンセラーになるんだと改めて決意を固めました。

その後大学を卒業、認定心理士の資格を取得し、産業カウンセラー養成講座を卒業しました。そして、透析導入時に、献身的に支えてくれた元夫と離婚しました。
後ろ楯をすべて無くし、不安でいっぱいでしたが夢を諦めることが出来ず、10年かけてようやく自分のカウンセリングルームを開設しました。また、運よくその年から全腎協「こころの電話相談」の担当になりました。

思い起こせば、透析になっていなければ、カウンセラーというライフワークには出会えなかったので、病気が与えるものは辛さばかりではないな〜と思います。


大迫薫さんインタビュー
「話を聴いてもらうこと、話を聴くこと」

聞き手:じんラボ所長

所長  本日はOruka's room代表で心理カウンセラーの大迫薫さんにお越しいただき、「ピアサポート」と「傾聴(けいちょう)」についてお話いただきます。
早速ですが、「ピアサポート」とはどういったものでしょうか?

大迫さん  「ピア」とは「同じ立場」ということ。ピアサポーターとは、同じ立場の人たちのサポートということになります。

所長  ピアサポーターはどういったところで必要とされているのでしょうか?

大迫さん  実はピアサポートというのは、知らず知らずのうちに患者会やクリニック、同じ患者同士の中で行われています。
相談に乗ったり、お話を聴いたりすること、それがもうピアサポートなんです。
同じ立場の人に話を聴いてもらうことで、共感してもらえて心が楽になること。
当たり前のようですが、とても大切なことです。

   

所長  意外と身近な存在の「ピアサポート」ですが、実際にサポートをしていく中で必要なトレーニングとしてよく「傾聴(けいちょう)」という言葉を聞きます。傾聴とはなんでしょうか?

 
 

大迫さん  傾聴とは、積極的に話を聴く、共感して話を聴くことです。
雑談の場合は話を「聴いて」いないで、一方的にそれぞれがしゃべっていることが多いんです。
人の話を注意深く、積極的に聴いていく力(チカラ)。これを身につけるために必要なのが「傾聴トレーニング」です。

           

所長  では、傾聴のいいところ、大変なところを教えてください。

 

大迫さん  傾聴のいいところですね。
傾聴してもらった人は、心の中に溜まったネガティブなものを吐き出すことができ、心が解放されたことで苦痛が和らぎ、やすらぎや安堵感を得られます。これを「心の浄化作用(カタルシス効果)」といいます。

 

また、聴いてもらったことにより心が楽になるので、聴いてくれた人を信頼できるようになります。これにより信頼感を寄せあう仲間づくりもできます。
大変なところは、いつも話を聴く立場だとどうしても自分の中にネガティブなものが溜まっていってしまうので、自分も吐き出さなくてはいけない。その吐き出し方やセルフケアを習得しなくてはいけないところだと思います。

所長  ピアサポーターに興味があるな、なりたいなと思っている方へメッセージをお願いします。

 

大迫さん  誰かの支えになりたい、人の役に立ちたい、誰かと一緒に活動をしてみたいと思っている方はたくさんいらっしゃると思います。
トレーニングを受けることで、ちゃんとしたサポート力が身につき、自分を犠牲にすることなくみんなで助け合える心を培うことができます。
トレーニングを通してみんなで支え合いながら活動していけたらいいですね。

 

所長  ありがとうございました。

 

心が青空になるようなピアサポートを。チーム☆スカイ結成

お互いが支え合う場を作りたい。 共感して寄り添うチカラを養い、ピアサポートを通じて前向きな気持ちになれる仲間を増やしたい。 とにかくみんなでワクワクしたい。

そんな想いから、この度、じんラボ所長宿野部と大迫薫さんがタッグを組み「チーム☆スカイ」を結成しました。

まずは二人が中心となって心が青空になるようなピアサポートを進めていきます。 ピアサポーターになりたい、とにかく人の役に立ちたい、そんな方はぜひトレーニングを受けて、チーム☆スカイのメンバーとして一緒に支え合いの輪を広げていきましょう!

チーム☆スカイ

この記事はどうでしたか?


  • 記事のクリップ機能を使うには会員登録が必要です

※個別の返信は行っておりません。

カオリ

カオリ
所長のツマであり、宿野部家取り仕切り役。
東京都世田谷区出身。
浅間山荘事件が起こり、ちあきなおみの「喝采」がレコード大賞を取った年に生まれる。
現在は、所長と共に「じんラボ」に取り組む毎日。
ビールと日本酒をこよなく愛し、ストレス発散はカラオケで熱唱。
最大にして最強のミッションは、「じんラボ」をNo.1腎臓病ポータルサイトに育てること!
みなさま、どうぞお見知りおきを・・・<(_ _)>。

    こんな情報が知りたい、私も何か記事を書きたいなど、「生き活きナビ」にご意見をお寄せください!

    ご意見をお寄せください

    PR

    ぼやいてみる

    緑の文字の用語はオンマウスで用語解説が見れるよ。クリックするとさらに詳しい用語解説ページに移動するよ。

    生き活きナビ内検索