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おばあちゃんと手作りの透析教科書
― QOP向上は構えなくてもいいのだ

2013.6.9

文:とっぺい

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患者会には若い会員が少ないのが一般的な傾向なのかもしれない。私のお世話になっているクリニックの患者会は元気なお年寄りが会を盛り上げてくれる。
僕は、小さい時からおばあちゃん子だったので、お年寄りとはなぜか相性が良いようだ。会でも、色々な話を聞く機会もあり、楽しい時を過ごしている。
自分の透析が終わると、体調が良い時は杖をついて僕のベッドまで話をするためにやってくるおばあちゃんがいる。透析中の私のベッドの端っこに座りながら、自分の若い時の思い出話やら、クリニックの中の出来事などを送迎バスの係りの人が迎えに来るまでおしゃべりしていく。

ある時、私も透析の勉強を入院中にしていたのよと話し出した。その病院で仲よくなった看護学生の女性から、透析のことをいろいろ学んだそうだ。まだ一人前の看護師ではない彼女もまた、前もって透析のことを勉強してから、おばあちゃんに易しい言葉で語ったのだ。
彼女自身も透析の勉強になっただろうが、なによりも、そのおばあちゃんの透析のことを知りたいという気持ちに胸が打たれた。その時に、看護学生の彼女がおばあちゃんのために作ったかわいいイラスト入りの「○○さんへ シャントについて」という手作り教科書を見せてもらった。

おばあちゃんの教科書1
おばあちゃんの教科書2

今は、おばあちゃんから借り出し中であるが。猫の絵が描かれていたので、何かと思ったら、おばあちゃんの家では猫を飼っているので、シャントが猫の爪で引っ掻かれないようにとの注意書きであった。おばあちゃん一人のための教科書を一所懸命に描いている彼女のイメージが頭の中に浮かんでくる。

私が今回この話を書いたのは、おばあちゃんの透析のことを知ろうとする意欲に心打たれたからである。もちろん、3週間という短い期間内の看護実習の中で見せた看護学生の優しさもそうであるのだが。

QOP(患者の質)を上げるための、患者の思いや行動は何も難しい顔をして論ずるだけの問題ではないのである。素直な気持ちからも、また、始めることができるのである。自然にですよね、このおばあちゃんのように。

※個別の返信は行っておりません。

とっぺい

とっぺい
私、とっぺいは、高校生の時に学校の尿検査で慢性腎臓病が判明してから長い保存期を経て、1999年の末頃に透析導入と相成りました。従って透析歴は今年で13年目ということになります。現在は、週3回の5時間透析を行っています。社会の縮図である透析患者の世界の中で生きていきながら、色々な視点から透析のことを考えています。患者運動に関わりながら、透析文化の可能性を考えています。再生医療の進歩により、いずれは透析が必要とされない世の中が意外と早く来るかもしれません。その日に出会えるかはわかりませんが、仲間と一緒に透析を理解しながら、しっかりとした治療を受けて一日でも長生きすることで歴史的転換点をこの目で見たいと希望しています。その間には、透析技術も進歩していくでしょう。透析をするために生きているのではなく、人間らしく生きるために透析を受けているということを意識しながら、元気で長生きしましょう。

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