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腎臓を守る方法やコツをわかりやすく学ぶ
「腎臓ケア eラーニング講座」のご紹介

2018.1.22

文:所長

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腎臓ケア eラーニング講座

群馬大学大学院保健学研究科教授の岡美智代先生とお会いする機会をいただきました。岡先生は現在、患者教育、行動変容のための理論と実践方法、透析看護、カウンセリングを研究なさっており、透析室での勤務経験もある看護師でもあります。
食事や日常生活、体重や検査データの状況に合わせて、自分の腎臓病について学べるプログラムは無いかな? じんラボで作ろうかな、と考えていた矢先のことです。

岡 美智代 先生

岡 美智代 先生看護師として病院勤務の後、筑波大学大学院で医学博士取得。山形大学・北里大学助教授として看護教育に携わる。現在、群馬大学医学部保健学科教授。看護師の経験を活かしEASEプログラムを開発。現在はその普及に向けたマニュアルの制作にも取りくむ。

この岡先生が監修に加わっている、主に腎臓病保存期の方を対象とした「腎臓ケア eラーニング講座外部サイトへ」(研究代表 群馬大学大学院保健学研究科 高橋さつき先生)がじんラボでも作ってみたかった理想のプログラムなので、皆さんにもぜひ活用していただきたくご紹介します。


自分のペースで腎臓病の自己管理に必要な知識を学べる教材

「腎臓ケア eラーニング講座」はインターネット上で楽しみながら腎臓病のことを学べる教材です。岡先生以外にも医師や栄養士といった専門家の方々が監修に名を連ね、「腎臓病」のことはもちろん「食事」「薬」「検査」など、自己管理をするうえで必要な項目を自分のペースでステップアップしながら学ぶことができます。

単元の最後には理解度を確認するふりかえりやミニテストがあり、合格すると項目毎に受講を証明する「受講証」がご家庭でプリントアウトできます。いつでも自分のペースで勉強できる教材としてとても優れたものだと思いました。 文字ばかりの解説を読むのではなく、イラストや図が豊富だと進めやすいですね。

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「三日坊主」などのメンタルの課題の改善プログラム

目次の項目の最後に「セルフEASE(イーズ)プログラム®外部サイトへ」というものがあります。

「EASE」とはEncourage Autonomous Self-Enrichmentの略で、日本語では「自主的な自己涵養促進」です。患者が自分を豊かにすることを促進するプログラムです。

また「EASE」は英語で「気軽」という意味でもあります。患者が気軽にセルフマネジメント(自己管理)ができるように、生きがいを大切にしながらの改善を医療者が手助けするプログラムという意味も込めてあります。
このプログラムは、自分らしい生活を送るため、疾病の予防、治療や健康に関する自己管理の考え方と行動を修正、維持することをねらいとしています。腎不全や糖尿病、心不全などから、禁煙やダイエットなど、自己管理行動が必要な人にまで活用できるものとなっています。

つまり「やらなくてはいけないのにできない」「わかっていてもできない」こと(例えばダイエット、運動、禁煙など)を達成するのに有効なプログラムだと言えます。岡先生の研究室で開発された方法です。

「セルフEASE(イーズ)プログラム®」には以下の6つのステップがあります。

Step1: 自分についての振り返り
Step2: 困難事と生きがいの明確化
Step3: できそうな目標設定
Step4: 技法選択(自分の自己管理自信度に合わせて選べます)
①生きがい連結法
②セルフ・モニタリング法
③ステップ・バイ・ステップ法
④行動強化法
※技法はご自分が好きなものを使い、また複数を合わせるとより効果的だそうです。
Step5: 自己管理の実施
Step6: 確認

岡先生の研究室ウェブサイトから活用例を抜粋します。

慢性腎不全、血液透析を行っている50歳代女性の患者さん
【困難事】 水を飲まないようにしたいけれど、それがなかなかできない。透析中に足がつってしまうのがつらい
【生きがい】 2人の子供の成長
生きがいと困難事を連結すると…、
元気な身体でいるために、適正な除水量で透析を行う。
【活用した技法】 ステップ・バイ・ステップ法とセルフ・モニタリング法
【行動目標】 2時間毎に水分摂取していたため、飲水を3時間毎にする。
【結果】 ・行動目標の各週の達成率:1週目-0% 2週目-42.8% 3週目-28.5% 4週目-85.7%
・患者様の感想:行動記録表をつけても(飲水量に)変化は感じなかったが、表がなかったら飲水量について考えることもしなかったと思う。

自己管理はまず「自分を知る」ことから

私がこのプログラムに共感する理由は、最初に「自分を知る」ことから始まっているところです。
「検査結果が悪かったから〇〇に気を付けよう」と思っても、その目的が「検査結果を良くするため」や「症状を改善するため」だけでは、食事や運動等の自己管理を続けていくのは難しいですよね。

詰まるところ自己管理は「何のためにするのか」です。

「自分らしい生き方、自分の生きがい、自分が大切にしていること」などと「やらなくてはいけないのに、できなくて困っていること=困難事」を結びつけ、行動を修正することで生じるメリットを明確にして頑張ることの意味を理解すれば、できそうな目標も設定できます。

ぜひ「生きがい連結法」を試してみてください。生きがいや自己管理について、いくつかある例示の中から選べば良いだけになっています。かわいいイラストで、キラキラしていて気分が盛り上がります。

「やったところでどうなるんだ?」という気持ちを「生きがい連結法」などでコントロールして、目標を達成し自分をほめることで、自己管理を継続できることでしょう。

さあ、自己管理でお悩みの方は試してみましょう!

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所長

所長
一般社団法人ペイシェントフッド代表理事。社会福祉士。透析歴31年。
14年間勤めた一般企業を退職後、福祉職を経て、2010年9月に株式会社を設立し、2018年4月からは一般社団法人ペイシェントフッドに法人格を変更。
長い年月にわたり「治療を受ける」という「受け身の立場」で医療と関わってきましたが、腎臓病を経て、透析を受ける当事者として、その経験・想いを「腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのために」役立てられないかと一念発起し、起業しました。
「じんラボ」はみなさんと一緒につくりあげていくコミュニティです。
「ひとり一人の「生きる力」が、医療を支える、希望ある社会」の実現に皆さんと共に歩んでまいります!どうぞよろしくお願いします!

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