標準化蛋白異化率
別名:n-PCR
略号:nPCR
体重1kgあたり1日に産生される尿素窒素の量で、透析前後の尿素窒素(BUN)から求めます。
状態が安定した無尿の維持透析患者さんでは、体内の蛋白質の総量が一定で、蛋白質が分解(代謝)される速さは蛋白質が作られる速さに等しく、また蛋白質が作られる速度は蛋白摂取量に等しいと仮定できます。つまり、標準化蛋白異化率は食事における蛋白質の摂取量を反映しています。
透析患者さんは慢性的に炎症状態にあり、蛋白質が体から失われやすい蛋白異化亢進(いかこうしん)状態にあるため痩せやすく、それが抵抗力の低下、生命予後の低下につながります。免疫を行う抗体は蛋白質からできているため、しっかりと食べることが大事です。